新築時に無料インターネット設備を導入するメリット

これから物件を建てる、いつかご自身の物件を持ちたいと考えていらっしゃるオーナー様の中には、入居者から最も人気の高い「無料インターネット」の設備導入を検討される方が多いのではないでしょうか?
無料インターネット設備は新築時に導入する方が、既築物件へ導入をする時より多くのメリットを得られるのですが、そのことを知らずに損をしてしまっているオーナー様もいらっしゃるようです。
今回は、新築時に無料インターネット設備を導入するメリットと、導入までのながれについて詳しくご説明していきたいと思います。
1.新築時に設備導入をすることで得られるメリット
「設備導入を行うベストな時期がわからない」「入居開始日までに設備導入できていればいいのでは?」など、様々な疑問やお悩みを抱えている方がいらっしゃると思います。
新築時と既築物件では何が違うのか?
新築時に導入することでどのようなメリットを得ることができるのか?
新築時と既築物件を比較しながらご説明していきます。
メリット①:コスト削減
新築時に設備導入を行う最大のメリットは、既築物件に導入する時よりもコストを抑えられるということです。
同じ設備であっても、新築時と既築物件では導入する際にかかるコストに大きな違いが出ます。
なぜ新築時に設備を導入することで、コスト削減ができるのでしょうか?
◆入居者の有無による工事期間の違い
工事の時には、必ず各部屋に業者が入って作業を行います。
既築物件に導入する場合は、既に入居されている方がいらっしゃるため、まず初めに工事の日程調整を行う必要があります。
入居者一人一人のご都合に合わせてスケジュール調整を行うため、工事日時がバラバラになってしまう場合が多く、どうしても工事期間が長くなってしまいます。
しかし、新築時に設備導入をしてしまえば、入居者がいない状態で工事を進めることができ、全部屋一斉に工事を行うことが可能なため、物件の戸数によって工事日数は異なりますが、既築物件に導入する時よりも大幅に工事期間が短くなると考えられます。
工事日数が減ることで、人件費を抑えることができ、コスト削減に繋がります。
◆部材代を抑えられる
既築物件に導入する場合、配線を通す配管や、HUBやルーターを収納するボックスに空きスペースがない場合、新しく購入する必要があります。
新築時であれば、電話線などを配線する際に、LANケーブルも一緒に配管に通してもらうことで、余分な配管費用をカットすることができます。
また、導入する設備によって機器のサイズも異なるので、収納スペースに入らない場合もありますが、新築時であれば事前にサイズが分かっているので、必要なスペースを準備しておくことができ、無駄にボックスを購入することもありません。
ちなみに、新築時には必ず電材屋が様々な配線を行うため、LANケーブルも一緒に配線してもらうなど、同じ作業を行う業者同士で上手に作業分担することができれば、部材代や人件費をより抑えられる場合があります。
これは、ゼネコンの交渉次第で変わってくるので、新築時に導入される場合は一度ご相談してみてはいかがでしょうか?
メリット②:露出配線がなく見た目が綺麗
新築時と既築物件への導入では、見た目にも大きな違いが生じます。
既築物件は、機器に繋がっている配線を隠すことが難しく、露出配線になってしまう場合があり、室内の壁や天井に線が見えている状態になってしまうことが多いです。
新築時であれば、配線を設計に組み込むことができるので、壁の中に配線を通すことで室内から配線が見えないため、見た目もすっきりと綺麗に機器を設置することが可能です。
ただし、新築物件であれば必ず配線を隠せるという訳ではありません。
導入する時期によっては露出配線になってしまう場合もあります。
詳しくは後ほどご説明いたします。
メリット③:入居者募集時のアピールに
入居者の募集を行う際に、「この物件はインターネットを無料で使用することができます」とアピールすることが可能となります。
近年は物件選びの条件として、無料インターネットを挙げる方が多くいらっしゃいます。
そのため、物件検索サイトでも無料インターネット物件で検索できるようになっているため、多くの方から認知もされやすくなることが考えられます。
2.新築時導入の最重要ポイント
新築時に設備導入をすることで得られるメリットがわかったところで、導入する際のポイントをご説明いたします。
最も重要なポイントは設備の導入時期です。
導入時期の目安となる、物件完成までの主な流れは・・
設計⇒着工⇒竣工となります。
この時期が早ければ早いほど、より多くのメリットを得ることが可能となります。
3.導入時期によって異なるポイント
先述したように、新築物件であっても導入する時期によって得られるメリットが異なります。
設計・着工・竣工それぞれの段階で導入する違いを見ていきましょう。
設計
結論から言いますと、設計の段階で無料インターネット設備を導入することで、最も多くのメリットを得ることができます。
設計にLANケーブルなどの配線を組み込むことができ、露出配線もなく、部材代を最小まで抑えることが可能です。
また、早い段階で仲介業者に無料インターネット物件であると認知してもらえるので、入居者募集時のアピールにもなります。
無料インターネット物件にするご予定であれば、なるべく設計の段階で設備導入を進めることをオススメいたします。
着工
着工の段階で設備導入を行う場合でも、工事が始まったばかりであれば、コストを抑えられたり、露出せずに配線できる可能性があります。
しかし、既に工事が進んでいると、部材代が発生したり、露出配線になってしまう場合もあります。
竣工
竣工時に設備導入を行う場合、既に物件が出来上がっているため、既築物件とほぼ同じ扱いになってしまい、新築時に導入するメリットをほとんど得ることができません。
竣工時と既築物件の違いは、入居者がいるかいないかという点です。
入居者がいないので、工事は一斉にできるのが唯一のメリットです。
機器は後付けになるので、配線は露出配線になってしまいます。
また、入居者募集の時までに設備導入が間に合わない可能性もあり、仲介業者への認知にも時間がかかるので、無料インターネット物件として紹介してもらえない場合があります。
このように、新築時に設備導入を行っても、取り掛かる時期が違うだけで、得られるメリットが激減してしまうことをおわかりいただけたでしょうか?
4.まとめ
既築物件に無料インターネット設備を導入するよりも、新築時に設備導入を行う方が多くのメリットを得られることをご理解いただけたでしょうか?
また、新築時であっても導入時期によって様々な違いが発生することも、とても重要なポイントであるとご理解いただけたかと思います。
これから物件を建てるご予定で、無料インターネットサービスを取り入れようとお考え中のオーナー様は、なるべく早い段階で導入をご検討されることをオススメいたします。